
椎茸の根付をお譲りいただきました。当時根付は神話、伝説、動物、植物、人物、食物など、日常生活のありとあらゆるものが題材とされていました。その中で椎茸は山の恵みの象徴として定番のモチーフでした。また椎茸の傘の形が昔の武士が被っていた陣笠(じんがさ)に似ていることから、外敵や病から家族を守り、健康や安全を願うシンボルとしても親しまれてきました。
こちらはまるで本物の椎茸と見間違うほど精巧に再現され、傘の裏側のヒダの細かさは圧巻です。放射状に伸びる線は一本一本が乱れなく繊細に彫り込まれ、思わず手に取って質感を確認したくなるほど、写実表現の極みを感じる逸品です。江戸時代の職人たちは、身近なものをいかに本物そっくりに再現できるかというリアリズムに情熱を注ぎました。柄の部分もあえて歪んで曲がっている点に、職人のこだわりを感じます。
ストラップの元祖ともいわれる根付は、本来は実用的な道具として富裕な商人や武士の間で大流行していましたが、次第に精巧な彫刻が施された日本の伝統工芸品へと変化しました。その人気は日本国内にとどまらず、海外での評価も高く熱狂的な収集家が多く存在します。ご自宅に眠っている根付や古美術品がございましたら、ぜひ一度、古美術永澤にご相談ください。
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