
伊東屋 14金 レバーフィラー式 万年筆
明治37年(1904年)創業の文房具専門店、伊東屋の14金万年筆をお譲りいただきました。
カートリッジ式が世界的に普及する前に主流であった吸入方式である、レバーフィラー式の万年筆です。胴軸の横にあるレバーを引き起こすことで、内部に収められたゴム製のサック(袋)を押しつぶし、その復元力によってペン先からインクを吸い上げる機構です。
クリップ部分には「ITOYA」の刻印が施されており、ペン先には14金が使用されています。
刻印から伊東屋のオリジナル万年筆であることがうかがえます。大正時代から昭和初期にかけて紳士淑女に愛好されましたが、関東大震災や第二次世界大戦の戦火によって一度姿を消したという歴史があります。
本品はその、戦前の貴重な万年筆であり、日本の筆記具の歴史を知る上で高い資料的価値を持っています。
伊東屋は明治期より日本の文具文化とともに歩み、多様な筆記具を展開してきました。昭和初期から中期にかけて作られたレバーフィラー式の万年筆は、現在では希少なアイテムのひとつです。
古美術永澤では、年代物の万年筆や老舗文具店のオリジナル筆記具を幅広く取り扱っております。ご自宅に眠っている古い万年筆がございましたら、ぜひ専門の査定士のいる古美術永澤へお気軽にご相談ください。
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