
朝井閑右衛門の花
この度、昭和を代表する洋画家・朝井閑右衛門(1901-1983)の油彩作品をお譲りいただきました。厚塗りの技法で描かれた色とりどりのバラが印象的な、まさに朝井閑右衛門らしい力強い作品です。
朝井閑右衛門は大正から昭和にかけて活躍した洋画家で、特に静物画と人物画で高い評価を得ています。大阪府出身の朝井は、上京し本郷洋画研究所で学んだ後、独特の厚塗り技法を確立し、「マチエール(絵肌)の朝井」として親しまれました。パレットナイフを駆使した重厚な絵具の盛り上がりは、見る者に強烈な印象を与える朝井作品の最大の特徴といえるでしょう。
今回お譲りいただいた作品は、朝井が得意とした花の静物画です。画面いっぱいに配置されたバラの花々は、ピンク、オレンジ、深紅、白と多彩な色彩で描かれており、それぞれが豊かな質感を持って表現されています。背景の深いブルーが花々の彩色を際立たせ、調和の取れた美しい色彩構成となっています。
朝井閑右衛門の作品は近年、美術市場でも注目度が高まっており、特に花を題材とした静物画は人気があります。また、朝井の作品は保存状態の良いものが比較的少ないため、コンディションの良い作品には特に高い評価がつきます。
古美術永澤では、朝井閑右衛門をはじめとする近現代洋画家の作品を積極的に買取しております。作品の真贋判定から市場価格にもとづく適正な査定まで、専門知識を持った査定士が丁寧に対応いたします。絵画の売却をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。
関連買取実績
-
2025.06.17
-
2025.05.16
-
2025.05.06
-
2025.05.02