
坪井志朗による「せせらぎ」です。豊かな緑に包まれた渓流を題材とした油彩画で、静かに流れる水面とそれを映す木々の姿が鮮やかに描かれています。透明感のある色彩と写実的な筆致によって、自然の息づかいと清らかな空気感が画面全体に広がり、観る者に深い安らぎを与えます。
坪井志朗は1943年石川県生まれの洋画家です。主に油彩による風景画を手がけ、日本各地の山岳や清流を写実と抒情を融合させて描く作風で知られています。「穂高と清流」「上高地大正池」などの代表作にも見られるように、自然の静謐さと生命力を調和させる表現に定評があります。
「せせらぎ」においても、瑞々しい自然描写と柔らかな光の表現が調和し、坪井作品の魅力である写実と抒情性が存分に発揮された作品といえます。
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