
即中斎の茶杓
即中斎の茶杓をお譲りいただきました。
即中斎は、表千家十三代家元として、現代茶道の発展に大きく貢献した茶道界の巨匠です。第二次世界大戦のさなか、「表千家同門会」を設立するなど、茶の湯の普及に尽力しました。茶杓は茶会のために茶人が自ら竹を削って作ったもので、その作品は格調高く、茶人としての気風が込められています。
今回の茶杓にはそれぞれに「即中斎」の署名と花押が記されており、真作であることを示しています。
茶杓の形状は、即中斎特有の優美な曲線を描いており、節の位置や削りの具合からも高い技術力がうかがえます。特に竹の選定から仕上げまで、一本一本に込められた作者の思いが感じられる仕上がりとなっています。
これらの茶杓には、それぞれ桐製の共箱が付属しています。箱書きには作品名と作者名が丁寧に記されており、真贋の証明として重要な役割を果たします。共箱の存在は、茶杓の価値を大きく左右する要素の一つです。特に即中斎のような名家元の作品においては、共箱の有無が査定額に大きな影響を与えます。
即中斎の茶杓は、現在の古美術買取市場において高い評価を受けています。その理由として、作者の茶道界での地位の高さ、作品の完成度、そして茶道具としての実用性が挙げられます。
特に保存状態が良好で共箱付きの作品については、コレクターや茶道愛好家からの需要が高く、安定した買取価格が期待できます。また、銘の美しさや箱書きの状態も査定の重要なポイントとなります。
即中斎の茶杓は、単なる茶道具を超え古美術品としての価値を持ちます。現代茶道の発展に尽力した名家元の手による逸品として、今後も高い評価を維持していくことでしょう。お手元にこのような貴重な茶杓をお持ちの方で、買取をお考えの方は、古美術永澤へご相談ください。専門の目利きが丁寧に拝見いたします。
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