三代 歌川豊国・歌川広重「双筆五十三次 大磯 虎 祐成」

三代 歌川豊国・歌川広重「双筆五十三次 大磯 虎 祐成」

こちらは三代 歌川豊国・歌川広重「双筆五十三次 大磯 虎 祐成」です。

 

双筆五十三次は広重と三代豊国の合作で、広重が画面上部の「コマ絵(窓枠のような小さな枠)」に各宿駅の風景を描き、人物を三代豊国が描いた大判錦絵 全55図の連作です。

 

本図に描かれている二人は、忠臣蔵と並んで江戸時代に最も親しまれた仇討ちのエピソード「曽我の仇討ち」で知られる曽我十郎祐成(そがじゅうろうすけなり)と恋人の虎御前(とらごぜん)です。曽我の仇討ちは工藤祐成に父親を殺された曽我十郎祐成、曽我五郎時到(そがごろうときむね)兄弟が、苦難の復讐劇を遂げるという実際に起きた事件。建久4年(1129)、源頼朝が富士の裾野で催した巻狩の際に、曽我兄弟は祐経の寝所に押し入って見事仇討ちを果たしました。この物語は能や人形浄瑠璃、歌舞伎などにも広く取り入れられ、特に歌舞伎では定番の演目として毎年上演され、人気を博しました。この絵に描かれているのは髪梳き(かみすき)の場面で、虎御前が手にしているのは櫛で、懐紙のようなもので拭いている様に見える。歌舞伎では髪梳きの趣向があり、恋人たちの愁嘆の場面や濡れ場を表すものとして用いられています。

 

 

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