
初代 歌川広重による浮世絵「東海道五拾三次之内 四日市 三重川(現在の三滝川)」です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に徳川家康が整備した江戸・日本橋と京都・三条大橋を結く幹線道路(東海道)に設けられた53の宿場のことです。
古来、道中には風光明媚な場所や有名な名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にもしばしば取り上げられています。
四日市宿は43番目の宿場で、現在の三重県四日市にあたります。
左奥の集落の向こうに立つ5つの帆柱からこの辺りがその河口付近であることが分かります。強い風が吹き荒れる中、飛ばされた笠を追いかける旅人と、風でめくれ上がる合羽を必死に押さえる旅人の姿が、非常に叙情的かつユーモラスに描かれています。目に見えない「風」を、しなる柳の枝やなびく芦の葉、旅人の仕草によって巧みに表現しており、シリーズの中でも特に評価の高い秀作の一つです。
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