
歌川国貞(三代 歌川豊国)と二代 歌川広重による浮世絵「江戸自慢三十六興 不忍池蓮花(しのばずのいけ はなのはす)」です。
「江戸自慢三十六興(えどじまんさんじゅうろっきょう)」は、元治元年(1864年)頃に刊行された連作で、三代 歌川豊国(人物)と二代 歌川広重(風景)が合作し、四季折々の江戸の風情や風俗、な名所や年中行事、名物を鮮やかに描いた全36図のシリーズです。
江戸時代になると不忍池は観光地化しました。きっかけになったのは、徳川の将軍に仕えた僧侶・天海が、忍が岡に寛永寺を創建した事です。この時に寛永寺を東の比叡山と位置づけて山号を東叡山とし、不忍池は琵琶湖に見立てることにしました。
不忍池の中には琵琶湖の竹生島を模した中島が人工的に築かれて、弁天様が安置されました。そのため「不忍池に行けば、江戸に居ながらにして琵琶湖周遊気分を味わえる」と、江戸を代表する観光名所になったのです。
春は花見、夏は蓮見、秋の月見に、冬の雪見と、四季を通じて沢山の観光客が訪れましたが、特に人気だったのが夏の蓮見です。
7月頃には一面の蓮と香りを求めて大勢の人が訪れる夏の夕涼みスポットでした。
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