岩手県の骨董品買取は
古美術永澤

広大な面積と豊かな自然を誇る岩手。その歴史は古く、縄文時代から人々が暮らしを営み、独自の文化を育んできました。中世には奥州藤原氏が平泉に黄金文化を築き、近世には南部藩（盛岡藩）と伊達藩（仙台藩の一部）のもとで、特色ある地域文化が花開きました。このような歴史的背景と、厳しい自然の中で培われた手仕事の伝統が、岩手の骨董品・古美術を特徴づけています。

南部藩の文化と工芸

盛岡を中心とした南部藩では、藩の奨励のもと、茶道や武芸が盛んになり、それに伴い優れた工芸品が生み出されました。代表的なものが「南部鉄器」で、その品質の高さと実用美は国内外で高く評価されています。また、漆器や染織品なども発展しました。

奥州藤原氏の遺産と秀衡塗

平泉の金色堂に代表される奥州藤原氏の栄華は、岩手の美術工芸に大きな影響を与えました。その流れを汲むとされるのが「秀衡塗」で、金箔をふんだんに用いた豪華な意匠が特徴です。古い時代のものは特に希少価値が高いとされています。

縄文文化と考古遺物

岩手内には御所野遺跡（一戸町）など、縄文時代の重要な遺跡が点在しています。出土する土器や土偶は、当時の人々の高い精神文化と技術力を示しています。（古美術永澤では、公的な手続きを経ていない出土品の買取は行っておりません。考古資料としての価値があるものについては、適切な機関へのご相談をお勧めする場合もございます。）

岩手で見られる骨董品・古美術のジャンル

南部鉄器： 鉄瓶、茶釜、急須、風炉、花瓶、鍋など多岐にわたります。名工の作品や古い時代のものは高価買取の対象です。

秀衡塗： 椀、重箱、盆など。漆の剥がれや傷があっても、時代や意匠によっては価値があります。

岩谷堂箪笥： 堅牢な作りと美しい木目、重厚な金具が特徴の和家具。

陶磁器： 地元の焼物（小久慈焼など）のほか、江戸時代の伊万里焼や九谷焼なども旧家から見つかることがあります。

書画・掛軸： 南部藩のお抱え絵師の作品や、地元ゆかりの文人墨客の書など。

古民具・生活骨董： 時代箪笥、灯火器、農具、漁具など、岩手の暮らしを伝える品々。

岩手県立博物館や盛岡市先人記念館、各市町村の郷土資料館などで、岩手の豊かな歴史と美術に触れることができます。