
こちらは「東海道名所風景 左側: 河鍋暁斎「東海道名所之内 加茂の競馬」/右側: 二代 歌川国貞「東海道名所之内 京加茂」」です。
「東海道名所風景」は文久三年の四月から七月にかけての改印を持つ160点以上におよぶ大判錦絵竪形の揃物で16人の浮世絵師によって描かれた作品です。十四代 将軍徳川家茂の上洛を題材にしており、「御上洛東海道」、「合作東海道」などと呼ばれています。
左側は京都の上賀茂神社で毎年5月に行われる神事「賀茂競馬(かもくらべうま)」を描いています。天下泰平と五穀豊穣を祈って宮中で行われていた競馬会を神社に移したことに始まる神事で、乗馬技術は「賀茂悪馬流」と称されました。日本の競馬(けいば)の発祥と伝わっています。
右側は下鴨神社と上賀茂神社で毎年5月15日に行われる京都三大祭の一つ、葵祭(賀茂祭)の様子が描かれています。当日の内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾るようになって、この名があるとされます。使用される葵はフタバアオイで、毎年両神社から御所に納められています。
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