
フランスのガラス工芸家、ミューラー兄弟(Muller Frères)による風景文花瓶をお譲りいただきました。
本品は、黄緑色から褐色へと移ろうガラスの色彩を背景に、すらりと伸びる樹木を大胆に配した作品です。細長い胴から裾に向かって大きく広がる独特の器形と、縦方向に伸びる樹木の構図がよく調和しています。
ミューラー兄弟はフランス・ロレーヌ地方を代表するガラス工芸家として知られ、アール・ヌーヴォー期には植物や森林、湖畔など、自然を題材とした作品を数多く制作しました。なかでも多層ガラスを酸化腐食彫りによって彫り分け、色の濃淡を生かして風景を表現した作品は、ミューラーを象徴する作風の一つです。
本品も、明るく透過性のある黄色系の地に褐色の樹木が浮かび上がり、光の当たり方によって風景の印象が変化します。ガラスそのものの色彩と装飾技法を生かし、静かな森の情景を一つの器の中に表現した趣深い作品です。
古美術永澤では、ミューラー兄弟をはじめ、エミール・ガレ、ドーム・ナンシーなど、フランスのアンティークガラスを買取しております。花瓶やランプなど作品の種類を問わず、サインや装飾技法、意匠、保存状態などを確認したうえで丁寧に査定いたします。
関連買取実績








