
濱田庄司と濱田晋作の灰釉盃 (はいゆうはい)
人間国宝・濱田庄司と、その次男であり、父の作風を受け継ぎつつ独自の境地を開いた濱田晋作による灰釉盃(はいゆうはい)を買取させていただきました。
濱田庄司(1894-1978)は、柳宗悦、河井寬次郎らとともに「民藝運動」を推進し、「用の美」を追求した陶芸家として知られます。彼の作品は、日々の生活に寄り添う温かみと、力強く素朴な造形美が特徴です。特に故郷である益子に根ざし、地元の土や釉薬を用いた創作活動は、その後の益子焼の発展に多大な影響を与えました。
晋作氏(1929-2023)は、父の技術と精神を継承しながら、塩釉や糠釉、赤絵など多彩な技法に取り組み、静謐で清雅な作風を確立しました。
この度の灰釉盃は、左は庄司氏の作陶の息遣いを感じさせる大胆な釉の流れ、右は晋作氏の静謐な中に土の温もりを感じさせる肌合いといった、二人の個性が対照的でありながらも響き合う、貴重な取り合わせです。
古美術永澤では、濱田庄司、濱田晋作両氏の作品をはじめ、陶磁器を専門とする査定士が丁寧に拝見いたします。ご先代様から受け継いだ大切なお品物の買取をご検討でしたら、ぜひ一度ご相談ください。お客様のコレクションを次世代へと繋ぐお手伝いをさせていただきます。
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