
三浦小平二 佐渡無名異焼 釣窯 ぐい呑
人間国宝である三浦小平二(みうら こへいじ、1933-2006年)による「佐渡無名異焼 釣窯 ぐい呑」をお譲りいただきました。
作者の三浦小平二は佐渡の金山周辺から産出される酸化鉄を含んだ赤土を用いた無名異焼の窯元に生まれ、青磁をはじめとする中国古典陶磁の研究を重ねた作家です。
本作は、佐渡の無名異土をベースとしながら、中国・宋代の釣窯(鈞窯)の手法を取り入れて制作されたぐい呑です。乳白色から青みへと変化する発色と赤紫色の斑紋が印象的で、手に収まりやすい独特のフォルムと質感に作風が表れています。
無名異焼は江戸時代後半に佐渡金山の鉱脈付近で得られる無名異(赤土)を用いて作られ始めた焼き物で、焼き締めることで堅牢になり朱褐色を呈するのが特徴です。
近代以降、三浦小平二をはじめとする作家たちによって技術や表現が継承・展開され、無名異焼は現在、国の重要無形文化財にも指定されています。
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