
藍鍋島 満月干網文 菓子皿
呉須の藍一色で描かれた「藍鍋島 満月干網文 菓子皿」をお譲りいただきました。
皿の上部には流れるような雲と満月が配され、下部には張り巡らされた干網の意匠が描かれています。
自然物と人工物、白磁の余白と藍の濃淡が対比を生み出しています。皿を「風景を切り取る円窓」のように見立て、手前に大きく干網を配し上部縁(空間の奥)に月を覗かせることで、遠近感を表現しています。これは鍋島焼のデザインにおいて非常に高く評価される、洗練された意匠構成です。
鍋島焼は、佐賀藩の藩窯において将軍家や諸大名への献上品、あるいは贈答用として制作されていた磁器です。藩の厳しい管理のもとで高品質の磁器が作られ、当時は一般に流通しませんでした。
そのなかでも呉須のみで描かれる藍鍋島は、色絵のような華やかさはありませんが、藍一色で気品にあふれた優品が作られました。
古美術永澤では、伊万里・鍋島焼をはじめとする古陶磁器について、専門の査定士が丁寧に拝見いたします。ご自宅や蔵の整理で出てきたお品物の売却をご検討の際は、ぜひ古美術永澤へご相談ください。
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