
中国美術買取 2026.05.16
玉板飾の形に吉祥の動物の姿が彫られた端渓石の硯をお譲り頂きました。蓋と唐木の箱には優美な葉の意匠が彫り込まれています。
端渓硯は中国の文人文化を象徴する存在です。宋代以降、「筆・墨・硯・紙」の四宝の中でも硯は人格や教養を映す器物とみなされ、端渓硯はその最高峰として愛好されています。端渓硯は、中国南部の広東省肇慶(古名・端州)の石材から作られる硯です。石質は緻密で発墨が良く、墨を磨ると滑らかで細かな墨液になります。代表的な特徴には、紫がかった石色、温潤で玉のような質感、墨を傷めにくい細密な石肌などがあります。唐代にはすでに名硯として知られ、宋代になると士大夫・文人たちの間で理想的な硯と位置づけられました。
この硯は玉板を模した形に作られており、蝙蝠と鹿の吉祥の動物が精緻に彫り込まれています。そして特徴的な蓋の葉の意匠には可愛らしい蜘蛛が彫刻されています。中国において蜘蛛は「喜びを運ぶ」存在として「喜子」や「蟢子」と称され、「天からの幸運」や「成功」を運ぶ非常に縁起の良い生き物とされています。唐木の箱は表裏が葉の形に作られており葉に硯が包まれるようなユーモラスな拵えとなっています。彫刻が目に楽しい鑑賞性に優れた逸品です。
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