
1935年(康徳2年)に発行された満州中央銀行券、額面五角の乙号券です。表面には道教において財神とされる趙公明の肖像、裏面には門坊の図柄が描かれています。後発の丙号券の五角券(1941年発行)とはデザインが概ね共通していますが、色調が異なります。
満洲中央銀行券(中銀券)は、1932年から1944年まで発行されていた満州国の紙幣です。
発行・改正された順により、改造券、甲号券、乙号券、丙号券、丙改券、丁号券の6種類に分類されます。額面は百圓、十圓、五圓、一圓、五角の5種が発行され、後に一角(丙号券)、五分(丁号券)が追加されました。「1圓」はそれぞれ「10角」「100分」に相当します。当初、中銀券の製造は日本の内閣印刷局に委託されていましたが、1944年(康徳11年)以降、満洲帝国印刷廠(局)で印刷が行われるようになりました。
乙号券では、表面右側に中国古代の聖人や賢人の肖像、裏面には風景や建築物が描かれるようになったほか、紋章や銘、額面等の表記においても、先代の甲号券から全面的なデザインの変更がありました。バリエーション豊富なアンティーク貨幣であり、貴重な歴史的資料です。
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