
古代ギリシャのテッサリア地方、ファルサロス等で発行された貨幣の特徴を有したコインです。コイン表面には、兜を被ったギリシャ神話の戦いの女神アテナの頭部、裏面には中央に右を向いて駆ける2頭の馬が描かれています。馬の足元や周囲には、都市名を示すギリシャ文字の略号や、ミントマーク(鋳造所の印)が刻まれているのが一般的です。ギャロップする馬の意匠は、優れた騎兵隊を擁していたことで有名なテッサリア地方の都市国家(ファルサロスやマケドニア王国等)のコインによく見られるモチーフです。
紀元前4世紀頃のギリシャでは活発にコインが鋳造されました。今回お譲りいただいたものも磨耗が激しく、全体的に黒ずんだパティナ(古色)に覆われています。これは永い歳月を経た古代の青銅貨によく見られる自然な状態です。もし汚れを落とそうとして洗剤や研磨剤で磨くと、歴史的な価値を大きく損なう恐れがあるため、そのままの状態で保管することをお勧めします。
お手持ちのアンティークコインや古銭の価値が気になっておられましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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