
西暦3世紀半ばにローマ帝国を統治したフィリップス・アラブス(フィリップ1世)の時代に発行された青銅貨です。
表面には右を向いた皇帝フィリップス・アラブスの肖像が描かれ、コインの周囲には「IMP M IVL PHILIPPVS AVG」という銘文が見て取れます。これは「インペラトル・マルクス・ユリウス・フィリップス・アウグストゥス」の略称です。
裏面には、ローマの擬人化である女神ローマ(Roma)が左を向いて座り、右手に勝利の女神ヴィクトリア(Victory)を載せ、左手に錫杖(スケプター)を持っている姿が描かれています 。
第29代ローマ皇帝フィリップス・アラブス(在位:244~249年)は、現在のシリア周辺にあたる属州アラビアの出身であったため、「アラブ」という通称で呼ばれています。彼の治世中の西暦248年には、ローマ建国1000年を祝う盛大な祭典が開催されました。このコインの「永遠のローマ」というテーマは、帝国の永続性を願う当時の政治的メッセージを反映しています。
大変古い時代に発行された歴史的価値のある収集品です。アンティーク貨幣は、真贋や保存状態によって価値が大きく異なります。査定をお考えの場合、洗浄や研磨は価値が激減するためお控えください。
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