
柴野栗山(1736年-1807年)は、古賀精里・尾藤二洲とともに昌平坂学問所の教官を務めた「寛政の三博士」の一人としても知られる江戸時代の儒学者です。朱子学以外の学派や、国学・歴史学にも精通した学者であり、教育者、文人としても活躍した人物です。
讃岐に生まれ、寛延元年(1748年)に高松藩の儒学者・後藤芝山に学んだのち、江戸に出て湯島聖堂で朱子学を修めました。学問を修めた後は徳島藩の藩儒を務めるかたわら、京都で堀川塾を開き子弟を教育したり、大阪の混沌社や京都の三白社において多くの学者や文人たちと交友しました。そして52歳のとき、老中・松平定信の要請を受け儒官として幕府に仕えることになります。寛政の改革に伴う学問統制「寛政異学の禁」を指導するなど、松平定信の片腕として腕を振るい、寛政2年(1790年)には湯島聖堂の最高責任者となりました。最近では、NHK大河ドラマ『べらぼう』にも登場したことで、印象に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
栗山には多くの詩文があり、著作『栗山文集』『栗山堂詩集』等に収録されています。特に「進学三喩」が最も有名です。
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