
明治~昭和初期にかけて活躍した日本画家、池上秀畝(いけがみ しゅうほ、1874-1944)による、花鳥図の掛け軸をお譲りいただきました。秀畝は伝統的な画法を受け継ぐ「旧派」を代表する画家として、特に花鳥画や山水画で高い評価を得ました。
こちらは、水墨の力強さと淡彩の繊細さが見事に融合した一幅です。なんといっても中央に鎮座する、巨大な岩の描写に圧倒されます。ただ黒く塗るのではなく、墨のかすれや濃淡を重ねることでゴツゴツとした岩肌の質感を表現しており、その立体感と重厚感は圧巻です。そして岩の上に凛と佇む一羽のハクセキレイの姿からは、心地よい緊張感と気品を感じます。画面の大部分を墨色で描きながらも、淡彩で描かれた松と旭日(日の出)が、作品全体にどこか優しい印象を与えています。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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