
明治~昭和にかけて活躍した日本画家、山下青厓(やました せいがい、1858-1942)による、山水人物図の掛け軸をお譲りいただきました。青厓は渡辺崋山(わたなべ かざん)の息子である渡辺小華(わたなべ しょうか)に師事し、正統派の南画家(文人画)の絵師としても知られています。皇居の作画にも抜擢され、明治宮殿の杉戸絵(すぎとえ)の制作に携わるなど、花鳥画や山水画を得意としました。
こちらの作品でまず何よりも目を奪われるのが、木々の鮮やかな赤の色彩です。葉の重なりが緻密な筆遣いで表現されています。その赤を引き立てているのが、岩肌に施された青緑(せいりょく)の彩色です。この2色の対比が、画面に圧倒的な華やかさをもたらしています。格式の高さの中にどこか見る人を癒やしてくれるような、青厓の世界観が美しく表現されています。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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