
野村素介(のむら もとすけ1842- 1927年)は、幕末は長州藩士、明治維新後は官僚・政治家として激動の時代を生き、そして晩年は「素軒」の号で活躍した書家の大家です。
現在の山口県山口市に生まれ、萩の明倫館で学んだ後、1859年に江戸の有備館で学び、さらに漢籍・経書・歴史を、そして小島成斎から書道を学びました。
幕末期には、攘夷を唱え勤王志士として働き、維新後の政界では元老院大書記官などの要職を歴任、1890年に貴族院が発足すると勅選議員に任命されます。数多の功績が認められ、正二位勲一等の位階と男爵の爵位を授けられました。
書では行書を得意とし、石碑など全国各地に筆跡が残されています。同じ長州出身の書家、杉聴雨、長三州と合わせて「長州三筆」と呼ばれることもあります。また、日本書道会幹事長等を務め、近代日本の書道界の発展にも大きく貢献しました。今回お譲りいただいた作品も、なめらかで凛とした力強さと気品を兼ね備えた格調高い書風が存分に発揮された逸品です。
古美術永澤では、名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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