
幼少期から画才を発揮し「神童」とも呼ばれた日本画家、田中一村(たなか いっそん、1908–1977)による菊花図の掛け軸をお譲りいただきました。50歳で奄美大島へ移住し、奄美の自然を愛し、亜熱帯の植物や鳥を鋭い観察眼で力強くも繊細に描き、孤高の画家として独特の世界を作り上げました。没後にその圧倒的な画力が再評価され、近年も大規模な回顧展が開催されるなど高い人気を誇っています。
こちらは時代を超越した洗練美と、力強さを兼ね備えた2種の菊が描かれています。赤紫色の菊は花弁が外側へと力強くうねり、生命のエネルギーが満ち溢れています。一方で白い糸菊は繊細でどこか都会的な気品を漂わせています。現代のポスターやテキスタイルを思わせるような垢抜けた印象で、現代的で古臭さを感じさせない見事な作品です。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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