
明治~大正期に活躍した日本画家、菊池芳文(きくち ほうぶん、1862- 1918)による山水人物図の掛け軸をお譲りいただきました。芳文は四条派の巨匠、幸野楳嶺(こうの ばいれい)に師事し、早くからその才能を開花させました。近代花鳥画の名手として知られていますが、とりわけ桜の描写に秀で「桜の芳文」として絶大な人気を博した絵師です。
芳文といえば華やかな桜や花鳥画のイメージが先行しますが、こちらのように墨の濃淡のみで空間や人物の心情を描き出す、水墨画にも極めて高い手腕を発揮しました。大胆な余白によって、静寂の中に流れる豊かな時間が見事に表現されています。見れば見るほど味わいが深まる、いつまでも眺めていたくなるような作品です。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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