
中島来章「山水人物図」掛け軸
幕末から明治期にかけて活躍した円山派の絵師、中島来章(なかじま らいしょう、1796-1871年)による掛け軸「山水人物図」をお譲りいただきました。
本作の画面下部には水辺で作業をする男性がポツンと小さく描かれ、それと対比するように、背後には遠くまで広がる山々と、松の木、ヤマザクラが描かれております。全体的にかすみもかかっていることから、春先の静かな朝の情景を思わせます。
中島来章は、円山応挙の流れを汲む渡辺南岳や円山応瑞に学び、写実的な筆致で知られる画家の一人です。本作にも円山派らしい写生に基づいた描写が見られ、静かな山水の情景が丁寧に表現されています。
中島来章が生きた幕末から明治初期にかけては、西洋文化の流入や社会情勢の変化に伴い、日本の伝統絵画も模索を重ねた時期でした。その中でも中島は幕末の円山派の大家とされ、特に山水画、花鳥画を得意とし、高い評判を得ていました。
古美術永澤では、中島来章をはじめとする円山四条派や近世・近代の日本画・掛け軸の査定と買取を承っております。ご自宅の蔵や押入れに保管されている掛け軸や古美術品の売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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