
三代 歌川豊国(歌川国貞)による浮世絵「東海道五十三次之内 戸塚 早野勘平(とつか はやのかんべえ)」です。
「役者見立東海道」と呼ばれるシリーズ作品の一つで、手前に役者絵、背景に演目や登場人物に関係する宿場の風景(この場合は戸塚)が配されており、八代目 市川団十郎が演じる「早野勘平」を演じている様子が描かれています。
この浮世絵に描かれている歌舞伎の演目は『仮名手本忠臣蔵(かなてほんちゅうしんぐら)』という、江戸時代の元禄年間に実際に起きた赤穂事件(あこうじけん)を題材にした人気の演目です。
「仮名手本忠臣蔵」の三段目から四段目にかけて、早野勘平と恋人のお軽(おかる)の二人が鎌倉から京へと落ち延びる道中を描いた「道行旅路の花聟(みちゆきたびじのはなむこ)」の舞台が、本品の背景、戸塚山中(現在の横浜市戸塚区大阪上付近)とされています。
早野勘平の物語は、日本文化における「義理(義務)」と「人情」の対立が生んだ、人間味あふれる悲劇の一つとして現代まで語り継がれています。
関連買取実績
-
こちらは豊原国周の梅幸百種之内「忠臣いろは実記 清水一學(一角)」です。 「梅幸百種(ばいこうひゃくしゅ)」とは、梅幸という歌舞伎役者が扮した100種の役を豊原国周(とよはら...
2026.07.18
-
こちらは江戸の花名勝会のうち「ま 五番組 尾上多見蔵/赤坂御門外/赤坂」です。 「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した 「...
2026.07.05
-
2026.06.29
-
こちらは「東海道名所風景 左側: 二代 歌川広重「東海道 石薬師」/右側: 二代 歌川広重「東海道名所之内 四日市追分」」です。 「東海道名所風景」は文久三年の四月から七月に...
2026.05.30








