
月岡芳年(1839-92)による浮世絵「月百姿 左側: 宮路山の月 師長(みやじやまのつき もろなが)/右側: 名月や来て見よかしのひたい際 深見自休(ふかみじきゅう)」です。
「月百姿(つきのひゃくし)」は月をテーマとした全100点揃の大判錦絵で、のべ8年を掛けて完結し、月岡芳年(つきおかよしとし)の最後の大作・代表作の一つと評価されています。
右側に描かれているのは、平安時代末期の貴族であり、琵琶の名手として知られた藤原師長です。平清盛による政変で尾張国(現在の愛知県)に流された師長が、宮路山で琵琶を奏でている場面です。背後の樹木の間には、彼の奏でる琵琶の音色があまりに素晴らしかったため、音に誘われて現れた水神(美女)の姿が描かれています。
左側は、江戸時代初期に実在した侠客、深見自休(ふかみじきゅう)です。本名は深見十左衛門で、後に剃髪して自休と名乗りました。作品のタイトルにもある「名月や 来て見よがしの 額ぎわ(ひたいぎわ)」という自作の句を詠み、自らの美しい剃り込み(月代)を名月に例えて誇示している伊達男の姿を描写しています。
関連買取実績
-
こちらは豊原国周の梅幸百種之内「源平布引瀧(滝)(げんぺいぬのびきのたき)斎藤実盛」です。 「梅幸百種(ばいこうひゃくしゅ)」とは、梅幸という歌舞伎役者が扮した100種の役を...
2026.07.26
-
こちらは豊原国周の梅幸百種之内「廿三回筐画艸紙(ふみめぐる みえぞうし)張飛」です。 「梅幸百種(ばいこうひゃくしゅ)」とは、梅幸という歌舞伎役者が扮した100種の役を豊原国...
2026.07.26
-
こちらは豊原国周の梅幸百種之内「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)さくら(桜)丸」です。 「梅幸百種(ばいこうひゃくしゅ)」とは、梅幸という歌舞伎役者が扮した1...
2026.07.26
-
こちらは豊原国周の梅幸百種之内「一つ家 あだちが原(茨木)」です。 「梅幸百種(ばいこうひゃくしゅ)」とは、梅幸という歌舞伎役者が扮した100種の役を豊原国周(とよはらくにち...
2026.07.26








