
こちらは江戸の花名勝会のうち「と 十番組 坂東志うか/金竜山浅艸寺/浅艸」です。
「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した 「貼交絵(はりまぜえ)」。江戸町火消「いろは四十八組」の各組を代表する名所旧跡を紹介する形で、絵には各組の纏が描かれ、また、その地にゆかりの歌舞伎の演目、当時の人気歌舞伎役者などが描かれています。
役者絵は当時大人気の歌舞伎役者「坂東志うか(ばんどうしうか)」が描かれています。風采がよく口跡にすぐれたといい、派手で伝法肌の女役を得意としていました。性格は豪放で、金遣いが荒く、そのため借金も多かったですが、人望があり、弟子はもちろん、木戸芸者や落語家、寄席芸人、太鼓持ちなど、朝に夕にとその台所にやってきては飯を食うものが20から30人はいたといわれています。
また、右下に描かれているのは金竜山浅草寺の五重塔です。江戸時代の浅草寺五重塔は、1648年に徳川3代将軍・徳川家光によって再建された高さ約33メートルの建築物で、寛永寺、池上本門寺、芝増上寺の塔と並び「江戸四塔」の一つとして親しまれました。1945年の東京大空襲で焼失しましたが1973年にコンクリート造で再建されています。
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