
こちらは江戸の花名勝会のうち「ぬ 十番組 市村竹之丞/新吉原月夜桜/吉原」です。
「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した 「貼交絵(はりまぜえ)」。江戸町火消「いろは四十八組」の各組を代表する名所旧跡を紹介する形で、絵には各組の纏が描かれ、また、その地にゆかりの歌舞伎の演目、当時の人気歌舞伎役者などが描かれています。
役者絵は「白酒売」に扮する市村竹之丞が描かれています。上部には原の名産、山川白酒も描かれています。白酒といわれる由来は、山の中の川は急流なので泡立って白く濁っているところから、白酒を山川酒と呼ぶようになったと言われています。白酒は味りんや焼酎に蒸したもち米と米麹を混ぜて1ヶ月くらい熟成させてから、もろみの飯粒をすりつぶした甘味が強い粘稠な酒だそうです。
右下の新吉原月夜桜ですが、吉原では、大門からのびるメインストリート仲の町に、3月3日にあわせて咲くように桜が毎年にわざわざ見ごろとなる桜を植え、終われば抜いて、明年、新たに植えるという手の込んだものであったいわれています。
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