
こちらは江戸の花名勝会のうち「ふ 五番組 沢村故曙山/青山善光寺/青山」です。
「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した 「貼交絵(はりまぜえ)」。江戸町火消「いろは四十八組」の各組を代表する名所旧跡を紹介する形で、絵には各組の纏が描かれ、また、その地にゆかりの歌舞伎の演目、当時の人気歌舞伎役者などが描かれています。
役者絵には「当麻中将姫」に扮した沢村故曙山が描かれています。当麻 中将姫は奈良の當麻寺に伝わる『当麻曼荼羅』を織ったとされる日本の伝説上の人物です。貴族の娘として生まれた中将姫は、美しく清らかな心をもつ女性で、実母の死後、継母に疎まれ殺害されそうになりますが、中将姫は助けられ山中で育つ中、偶然父と再会し都に戻ります。その後中将姫は當麻寺で出家。極楽浄土への思いを募らせていると、阿弥陀如来と観音菩薩の化身が現れ、蓮糸で當麻曼荼羅を織りあげ中将姫に極楽の姿を示し、そして中将姫は29歳のとき阿弥陀の来迎を受け無事極楽へ往生する。という伝説です。
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