
こちらは江戸の花名勝会のうち「す 二番組 沢村宗十郎/築地」です。
「江戸の花名勝会」は歌川豊国三代(初代国貞)の役者絵を中心に、複数の絵師の絵を一枚に配した 「貼交絵(はりまぜえ)」。江戸町火消「いろは四十八組」の各組を代表する名所旧跡を紹介する形で、絵には各組の纏が描かれ、また、その地にゆかりの歌舞伎の演目、当時の人気歌舞伎役者などが描かれています。
役者絵には歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』の主人公である「塩冶判官(えんや はんがん)」に扮した沢村宗十郎が描かれています。塩冶判官は赤穂事件の「浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)」にあたる役で、物語の発端となる刃傷事件を起こし、無念の切腹を遂げる重要な役どころです。上部に描かれた、築地門跡(現在の築地本願寺)は、江戸時代初期の「明暦の大火」(1657年)の復興事業として、隅田川河口の鉄砲洲(現在の八丁堀周辺)の海上を埋め立ててを埋め立てて建立されました。この埋め立てによって「築かれた土地」であることが、現在の地名である「築地」の由来となっています。
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