豊原国周 梅幸百種之内「後風土記劇本讀 鳥居強右衛門」

豊原国周 梅幸百種之内「後風土記劇本讀 鳥居強右衛門」

こちらは豊原国周の梅幸百種之内「後風土記劇本讀(ごふどうき かぶきのほんよみ)鳥居強右衛門(とりい すねえもん)」です。

 

「梅幸百種(ばいこうひゃくしゅ)」とは、梅幸という歌舞伎役者が扮した100種の役を豊原国周(とよはらくにちか)が版画であらわしたもので、梅幸とは幕末から明治にかけて活躍した名優、五代目 尾上菊五郎の俳名です。全100図にわたって描き出した国周の晩年の代表作として知られています。

 

「鳥居強右衛門」は、当時「徳川家康」に与した主君「奥平貞昌」の家臣で、戦国の足軽です。長篠の戦において、落城の寸前まで追い込まれた奥平軍は、約65㎞離れた岡崎城にいる徳川家康に援軍を要請するため、使者を送り出すことになりました。このとき、自ら志願して使者となったのが、鳥居強右衛門だったのです。大量の武田軍が長篠城を包囲する中、鳥居強右衛門は闇夜に紛れて川を潜水し、武田軍の包囲網を突破。徳川家康のいる岡崎城まで往復約130kmの道のりを駆け抜け、織田・徳川連合軍の援軍を引き出すことに成功しました。長篠城へ戻る途中、武田軍に捕らえられてしまいましたが、彼は機転を利かせ、大声で城内の味方に真実を叫び、籠城する兵たちの希望となるも最後はその場で磔にされて命を落としましたが、彼の命懸けの行動と忠義の心は今でも称えられています。

 

 

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