
清朝末期~中華民国初期にかけて活躍した、徐世昌(じょ せいしょう、1855-1939)による書の対幅をお譲りいただきました。世昌は中国の政治家であり文人、書画家です。政治の世界から退いた後は、芸術と学問に没頭する後半生を送りました。そのため中国美術の世界において今なお高く評価されています。
こちらの作品は右幅に「画裏双橘李供奉(がじそうきつりきょうほう)」、左幅には「窓中遠岫謝宣城(そうちゅうえんしゅうしゃせんじょう)」という、七言対句が書かれています。美しい絵画や景色は、歴史上の詩人たちの詩のように美しいと称えた内容です。まず目を奪われるのは真っ青な装飾紙と、堂々たる墨書の圧倒的なコントラストです。紙に施された文様は高貴な格式を感じさせますが、その上を滑る行書体は穏やかで威圧感がありません。丸みを帯びた一本一本の線からは、世昌の深い教養と温かみのある人柄が伝わってくるようです。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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