
近代中国の書画家、張大千(ちょう だいせん、1899-1983)による、山水図の掛け軸をお譲りいただきました。本名は張正権(ちょう せいけん)、後に張爰(ちょう えん)と改名し、落款や署名にはこの「爰」の文字がしばしば使われます。大千は絵画のみならず、書、篆刻、詩の分野でも才能を発揮しました。伝統的な中国絵画の枠にとらわれず、晩年には西洋の抽象表現を融合させたスタイルを確立し、世界から「東洋のピカソ」と称されました。1956年にフランスで実際にピカソと会談し、東洋と西洋の巨匠として互いの芸術をリスペクトし合ったという、有名な逸話も残されています。
こちらは画面の左右で異なる印象を放つ作品です。左側にはのどかな川や村落が広がり、ゆったりとした時間が流れる一方、右側には巨大な岩山が鎮座し、大自然の力強いエネルギーを伝えています。理想郷のような静けさと、心地よい開放感を与えてくれる見事な作品です。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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