
明治~昭和初期に活躍した江戸・日本橋出身の書家、高林五峯(たかばやし ごほう、生没年不詳)の、景山公茶説(けいざんこうちゃせつ)の隷書の掛け軸をお譲りいただきました。五峯は幕末の書家である高林二峯(たかばやし にほう)の息子として生まれ、父の流派を継承・発展させながら中国古典を研究し、独自の書風を確立した近代書道界の重鎮です。
こちらは水戸藩主・徳川斉昭(景山公)(とくがわ なりあきら/けいざんこう、1800-1860)が説いた、茶道の心得である茶説を隷書で書いたものです。真筆は茨城県・水戸市の偕楽園の好文亭(こうぶんてい)にて、徳川斉昭の自筆を彫り込んだ板額という形で見ることができます。隷書の歴史は非常に古く、波打つような左右の払いと水平な線が最大の特徴です。一文字一文字が非常に力強く、行間や文字の間隔には一切の乱れがありません。見る者の背筋を正すような、凛とした緊張感を感じさせる美しい書です。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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