
幕末~明治時代にかけて活躍した南画家(文人画)、山田王廷章(やまだ おうていしょう、1831-1903))の山水図の掛け軸をお譲りいただきました。王廷章は代々医業を継ぐ家系に生まれ、一度は医業を継いだものの、やがて全国を巡る放浪の旅へと身を投じ数多くの作品を残しました。生涯の師と仰いだ田能村竹田(たのむら ちくでん)の画風を継承し、後に中国(清)に渡り南画の神髄を学んだ文人として知られています。
こちらは墨の濃淡を活かした水墨画で、細かな筆致を用いた山の質感や雨上がりの冷気が、見る者に伝わってくるような臨場感があります。上部左の題詞には、雨上がりの爽やかな山の風景を詠んだ漢詩が書かれています。「両露山翠濃、雲遮渓路曲、有客担簦来、登我松風閣」。また落款の上に記された上款には「竹内仁兄雅鑒(たけうち じんけい がかん)」と書かれてあり、親しい人へ贈られたものであることがわかります。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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