
尾崎行雄(1858-1954)は、日本の議会政治の黎明期から第二次世界大戦後に至るまで衆議院議員を務め、当選回数(25回)・議員勤続年数(63年)・最高齢議員記録(94歳)と複数の日本記録を有し、「憲政の神様」、「議会政治の父」と呼ばれる政治家です。東京市長時代の明治45年(1912年)、日米友好の証としてアメリカ・ワシントンD.C.のポトマック河畔に桜(ソメイヨシノ)の苗木を寄贈したエピソードも有名です。
尾崎の号は、最初は学堂、愕堂を経て「咢堂(がくどう)」となりました。出生地の神奈川県相模原市緑区又野にある尾崎家の屋敷跡と、3回目の引っ越し先であり、のちに父・行正が隠居していた三重県伊勢市川端の旧邸宅を改築して、それぞれ尾崎咢堂記念館があります。
今回お譲りいただいた揮毫の「青山塵外相 明月定中心」は、市河米庵の『墨場必携』などに見られる漢詩の一節で、「青々とした山は、俗世の塵(ちり)とは無縁の境地にある」という自然の悠々とした姿を表す禅語的な表現です。俗世を離れた清らかな心境を表す詩句として、書や茶道具の銘に用いられます。
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