
大正時代~昭和時代後期にかけて活躍した日本画家、山口蓬春(やまぐち ほうしゅん、1893-1971)による、叭々鳥(ははちょう)の花鳥図の掛け軸をお譲りいただきました。蓬春は東洋画を基盤に、西洋画のモダンな感覚を取り入れ、「蓬春モダニズム」と呼ばれる独自の作風を確立しました。
叭々鳥は、別名「八哥鳥(はっかちょう)」とも呼ばれるムクドリ科の鳥で、古くから水墨画や屏風などの花鳥画において格好の題材として描かれてきました。飛ぶと翼の白斑が「八」の字に見えることから、吉祥の鳥として古くから愛されています。余白が際立つこちらの作品は、単なる描かれていない空間ではなく、静かな空気感や光を表現しています。上を見上げる叭々鳥のポーズは愛らしく、羽毛の質感や翼の白い筋、鋭いクチバシなどの描写によって、豊かな立体感と生命力が際立っています。鳥や自然をこよなく愛した蓬春は、生涯を通じて数多くの優れた花鳥画を残しました。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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