
幕末~明治時代に活躍した日本画家、森寛斎(もり かんさい、1814-1894)による、梅に叭々鳥図(ははちょうず)の掛け軸をお譲りいただきました。寛斎は森徹山(もり てつざん)に師事し日本画を学びました。写生を重んじる正統な円山派の画風を継承し、その卓越した描写力から今応挙(いまおうきょ)と称され、南画の表現も自らのものとしました。落款にある「寛斎森公粛」は、寛斎の本名である「公粛」を用いたものです。
叭々鳥(ははちょう)は、別名「八哥鳥(はっかちょう)」とも呼ばれるムクドリ科の鳥で、古くから水墨画や屏風などの花鳥画において格好の題材として描かれてきました。飛ぶと翼の白斑が「八」の字に見えることから、吉祥の鳥として古くから愛されています。こちらの作品は2羽の叭々鳥の、つぶらで愛らしい丸い目が印象的です。梅のつぼみや花弁にほんのりと施された淡い色彩が、春の訪れを告げるような上品な華やかさを添えています。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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