
大正~昭和にかけて日本の美術界を牽引し続けた、近代日本画の巨匠(まえだ せいそん、1885- 1977)による、東海道富士図、飛脚の掛け軸をお譲りいただきました。青邨は歴史上の武将や、古典文学をテーマにした作品が特に有名で、伝統的な大和絵や琳派の技法を学びながら、独自の新しい日本画を作り上げました。
こちらはなんといっても、画面のほとんどを覆うようにうっすらと、しかし確かにそびえ立つ富士山の表現が見事な作品です。輪郭線をはっきりと描かず、淡い水墨の濃淡だけで表現することで、富士山の圧倒的な巨大さと神秘的な空気感がリアルに伝わってきます。そしてこの絵の主役は富士山ですが、隠れた主役は間違いなく左下を全力で走る飛脚です。小さく描かれた飛脚が一生懸命でありながらも、どこかコミカルに走る姿が描かれることで、一気に画面に躍動感と人間の温かみが生まれた、まさに青邨ならではの名品です。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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