
会津八一(あいづ やいち 1881-1956年)は、歌人、東洋美術史家、書家と多才に活躍した芸術家です。署名の秋艸道人(しゅうそうどうじん)、または渾斎(こんさい)という雅号で多くの書を書き、歌を詠みました。
大学卒業後は故郷である新潟に戻り、高校の英語教員として教鞭を執る傍ら、多くの俳句・俳論を残しました。その後、坪内逍遥の招聘により上京、早稲田中学校の英語教員、早稲田大学での英文学の講師などを経て、早稲田大学文学部教授となります。1933年に仏教美術史研究をまとめて論文を発表したことで文学博士の学位を受け、1935年に早稲田大学文学部に芸術学専攻科が設置されると同時に主任教授に就任。在職中も歌集や書画図録、随筆集を精力的に刊行しました。晩年は新潟に戻り、書に専念する暮らしを送りました。
会津八一の書は、簡略化された独特の文字造形や、力強く朗々とした線など、一目でそれとわかるほど個性的でありながら、率直な魅力に溢れています。今回お譲りいただいたものも、まさに会津八一らしい、素晴らしい作品です。
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