
初代 歌川広重による浮世絵「東海道五十三次の内 濱松 冬枯ノ図(はままつ ふゆがれのず)」です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に徳川家康が整備した江戸・日本橋と京都・三条大橋を結く幹線道路(東海道)に設けられた53の宿場のことです。
古来、道中には風光明媚な場所や有名な名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にもしばしば取り上げられています。
浜松宿は29番目の宿場で、現在の静岡県浜松市にあたります。
遠くに浜松城を望む冬景色を、大きな杉の木と天へと伸びる焚き火の煙で二分した大胆な構図の作品です。
街道脇の大きな杉の木の根元で、焚火をしながら暖をとる旅人たち、焚火から立ちのぼる煙が黒から白へ変化している様子も良く捉えられています。奥に刈入れの終わった田んぼに立て札の立つ松林があり、これは「颯々松(ざざんざのまつ)」と呼ばれた旧跡で、その昔、将軍足利義教が松の下で酒宴を催した際に「浜松の音はざざんざ」と謡ったことで有名になったといわれています。
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