
初代 歌川広重による浮世絵「東海道五拾三次之内 土山 春之雨(つちやま はるのあめ)」です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に徳川家康が整備した江戸・日本橋と京都・三条大橋を結く幹線道路(東海道)に設けられた53の宿場のことです。
古来、道中には風光明媚な場所や有名な名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にもしばしば取り上げられています。
土山宿は49番目の宿場で、現在の滋賀県甲賀市土山町にあたります。
土山は京に向かうまでの最後の難所、険しい鈴鹿峠を下った先の宿場です。土山は古くから雨の多い場所として知られ、「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山 雨がふる」という馬子唄(まごうた)でも有名です。しとしとと降る春雨に打たれながら、大名行列が続いている様子と画中に描かれた田村川の水量もそのことを物語っています。
広重の線による雨の表現は秀逸で「庄野 白雨」で見られた雨とは違い、いくつもの線が交差し強い雨足を表現しています。
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