
こちらは豊原国周の梅幸百種之内「化粧鏡寫(写)俤((けしょうかがみうつすおもかげ)妲妃(己) だっき」です。
「梅幸百種(ばいこうひゃくしゅ)」とは、梅幸という歌舞伎役者が扮した100種の役を豊原国周(とよはらくにちか)が版画であらわしたもので、梅幸とは幕末から明治にかけて活躍した名優、五代目 尾上菊五郎の俳名です。全100図にわたって描き出した国周の晩年の代表作として知られています。
鳥羽上皇が寵愛した玉藻前(たまものまえ)が九尾の狐の化身で、正体を見破られた後、姿を石に変えたという、殺生石(せっしょうせき)伝説をもとにした作品です。歌舞伎では、九尾の狐は、古代中国の伝説の悪女たちが生まれ変わったものとして、異国情緒あふれる壮大なストーリーが展開されます。本図は、中国の殷王朝を滅ぼしたとされる伝説的な悪女 妲己と、儒教において模範的・道徳的な君主とされる文王(ぶんおう=本図左上 西伯侯姫昌)を対にして描かれています。
関連買取実績
-
2026.10.21
-
2026.10.16
-
2026.10.14
-
2026.10.14








