
こちらは三代 歌川豊国・歌川広重「双筆五十三次 原 白酒売」です。
双筆五十三次は広重と三代豊国の合作で、広重が画面上部の「コマ絵(窓枠のような小さな枠)」に各宿駅の風景を描き、人物を三代豊国が描いた大判錦絵 全55図の連作です。
扇、着物白抜きの文字、酒樽の「白酒」の文字が示すように、女性は白酒売の行商人です。原宿と吉原宿の中間に位置する柏原や沼津や吉原など、この辺り一帯で白酒が名物として知られていました。歌舞伎では白酒売りという役柄が時折舞台に登場し、特に有名なのは「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」の舞台に登場する白酒売。この舞台の白酒売りは、実は仇討ちを志す曽我十郎という設定で登場します。白酒は味りんや焼酎に蒸したもち米と米麹を混ぜて1ヶ月くらい熟成させてから、もろみの飯粒をすりつぶした甘味が強いねっとりとしたおいしさの酒だったと言われています。
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