
こちらは三代 歌川豊国・歌川広重「双筆五十三次 奥津 旅按摩」です。
双筆五十三次は広重と三代豊国の合作で、広重が画面上部の「コマ絵(窓枠のような小さな枠)」に各宿駅の風景を描き、人物を三代豊国が描いた大判錦絵 全55図の連作です。
女性の後に描かれるのは按摩の姿です。江戸時代の按摩は、視力を必要としないために視覚障害者(盲人)の主要な職業として定着しました。その背景には江戸期の関東において将軍徳川綱吉の病を治したと伝えられている盲目の鍼医 杉山和一を祖とする杉山流按摩術による技術の発展と庶民への普及が大きな特徴だったと言われています。
流しの按摩が小笛を吹きながら町中を歩きまわって町中を歩いた。京都・大坂では夜だけ、江戸では昼間でも流す。小児の按摩は上下揉んで24文(約600円)、普通は上下で48文(約1200円)、店を持って客を待つ足力(そくりき)と呼ばれる者は、固定客を持つ評判の者が多いために上下で100文(約2500円)が相場であったそうです。
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