
三代 歌川豊国(歌川国貞)による浮世絵「東海道五十三次の内 浜松舞坂間 鳥居縄手 五右衛門(はままつ まいさかかん とりいなわて ごえもん)」です。
「役者見立東海道」と呼ばれるシリーズ作品の一つで、手前に役者絵、背景に演目や登場人物に関係する宿場の風景(この場合は鳥居縄手)が配されており、歌舞伎役者が「石川五右衛門」に扮している様子が描かれています。
石川五右衛門が登場するもっとも有名な演目は「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」です。京都の南禅寺の壮大な山門を舞台に、満開の桜が咲き誇る中、豪華な衣装をまとった大泥棒・石川五右衛門が現れます。
都を一望できるその素晴らしい景色を眺めながら、「絶景かな、絶景かな~…」という有名な台詞を堂々と述べます。
追われる身でありながら、悠然と景色を楽しみ、煙管(きせる)で煙草を吸うその豪放磊落な姿が、歌舞伎の様式美と相まって見どころとなっています。
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