
清代末期〜中華民国初期に活躍した中国の画家、黄賓虹(こう ひんこう、1865-1955)の山水図の掛け軸をお譲りいただきました。賓虹は中国山水画の筆法と墨法を深く研究した巨匠です。晩年には墨を幾重にも重ねる積墨法(せきぼくほう)を極め、画面全体が黒く重厚でありながら、内側から光を放つような独自の画風を確立しました。その作風は「黒・密・厚・重(こく・みつ・こう・じゅう)」とも評されています。
こちらの作品は、積墨法で雨上がりの冷たく重い空気を表現しつつ、その一方で墨の隙間からのぞくわずかな余白の「白」が、画面に明るさと深い奥行きをもたらしています。また上部右の題詞には「雁宕龍湫夏秋雨、後懸白如練、宋人画中時有所見」とあり、中国浙江省の名勝地、雁蕩山(がんとうざん)の滝、大龍湫(だいりゅうしゅう)の美しさを讃えた詩が書かれています。
古美術永澤では、このような名品を次代へと引き継ぐお手伝いをしております。お手元に眠っている掛け軸や絵画、大切にされてきたコレクションの整理をご検討の際は、ぜひ私どもにご相談ください。
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