
初代 歌川広重による浮世絵「東海道五十三次の内 袋井 出茶屋ノ図(ふくろい でぢゃやのず)」です。
東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)は、江戸時代に徳川家康が整備した江戸・日本橋と京都・三条大橋を結く幹線道路(東海道)に設けられた53の宿場のことです。
古来、道中には風光明媚な場所や有名な名所旧跡が多く、浮世絵や和歌・俳句の題材にもしばしば取り上げられています。
袋井宿は27番目の宿場で、現在の静岡県袋井市にあたります。
四方を丘に囲まれた袋状の土地に大きな井戸があったので袋井といわれています。「出茶屋」は道の傍らで葦簀(よしず)などを使った簡易な作りの茶屋で、茶や一膳飯などを売り旅人が休憩できる憩いの場です。本図ではよく見ると草履まで売っています。
のんびりとタバコを一服する飛脚や駕籠かきたちの橋声が聞こえてきそうなのどかな風景です。煙の表現には、絵の具をつけずに版木を摺り、和紙の表面に凹凸を作る「空摺(からずり)」という技法が用いられています。
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