花入買取
花入を高価買取いたします

花入は、時代・産地・素材・作風・銘や共箱の有無などによって評価が大きく変わる茶道具・古美術品です。
金属の花入、唐物の花入、陶磁の花入、竹の花入など、その種類や背景は非常に幅広く、一見素朴に見える作品であっても、茶の湯の歴史や流派との関わり、作家性によって高い美術的価値が認められる場合があります。古美術に精通した専門の視点で、一点一点丁寧に拝見し、適正に査定いたします。まずはお気軽にご相談ください。
花入について
花入とは

茶道具の花入は、茶室に季節の花を生け、場の空気を整えるために用いられる重要な道具です。千利休の教えのひとつ「花は野にあるように」いわく、摘んだあとの花も自然な姿で場に季節感を与えるように活ける、という趣旨もあります。
花入のかたちは、床の間に掛けられる掛花入をはじめ、置花入、釣花入など形状や用途によりさまざまで、竹・陶磁・金属など素材も多岐にわたります。
花入は派手さよりも、形の美しさや素材の味わい、経年による風合いが重視され、侘び寂びの精神を体現する存在といえます。
作家や産地、制作年代によって評価が異なり、銘や共箱の有無も価値判断の重要な要素です。たとえ素朴な作りであっても、時代性や作風が評価される例も多く、茶道具として奥深い魅力を備えています。
花入の種類
花入は素材別に「真」「行」「草」の三つの位に分けられます。
真の花入
以下のようなつくりの花入が「真の花入」に分類されます。
唐銅(からかね)、青磁(せいじ)、染付(そめつけ)、祥瑞(しょんずい)、彩磁(さいじ)、白磁(はくじ)
かね

かねの花入は、銅に錫や鉛を混ぜた合金で作られています。
他の素材に比べ、端正な形が特徴です。
かねの種類は、唐銅(からかね)、砂張(さはり)、金紫銅(きんしどう)、青銅(せいどう)などがあります。
青磁(せいじ)

青磁の花入(せいじのはないれ)は、淡い青緑色の釉(うわぐすり)が生み出す、静かで品のある美しさが特徴の花器です。
青磁は、かつて中国の皇帝に捧げられた「官窯(かんよう)」にルーツを持ち、その完璧な造形美と気品から、室町時代の東山文化を経て「最も格式高いもの」として定着しました。
主に中国や朝鮮半島で発展した青磁は、鉄分を含む釉薬を高温で焼成することで生まれる独特の色調を持ち、日本では古くから茶の湯の世界で高く評価されてきました。
染付(そめつけ)

染付(そめつけ)の花入は、白磁の素地に呉須(ごす)と呼ばれる青い顔料で文様を描いた花器で、清潔感と知的な華やかさを併せ持つ点が特徴です。中国で完成された技法が日本にも伝わり、明代の染付や、日本では古伊万里・祥瑞写しなどが茶の湯の世界で用いられてきました。
絵付けによる表情の豊かさが魅力で、山水・草花・幾何文などの文様が器にリズムを与えます。一方で、白地と藍色の対比が強すぎず、床の間では花を引き立てる脇役に徹する点も評価されています。
見る人に涼しさを感じさせ、夏向きの花入です。
行の花入
以下のようなつくりの花入が「行の花入」に分類されます。
釉薬をつかった陶器(楽焼、萩焼、唐津焼、備前焼、唐津焼、信楽焼、伊賀焼など)
唐かねなどの釣花入、唐かねの花入の写し、砂張(さはり)
釉薬をつかった陶器

陶器の花入は、土が持つ素朴な風合いと力強い生命力が魅力の伝統的な花器です。
陶土特有のわずかな通気性があるため、中の水の鮮度を保ちやすく、花を健やかに見せてくれるという実用的な側面を持ち合わせています。
釉薬の変化や炎が作り出す「窯変(ようへん)」、さらには作家の手跡など、一つとして同じものがなく、違いが分かりやすい花入です。
草の花入
以下のようなつくりの花入が「草の花入」に分類されます。
竹、籠、瓢(ふくべ)、木工、南蛮、無釉(釉薬をつかっていない陶器)など
竹

竹の花入れは、天然の素材ならではの清涼感と、時の経過とともに変化する独特の風合いが最大の魅力です。青々とした「青竹(あおだけ)」は空間に瑞々しさと凛とした緊張感をもたらし、茶道などの席で好まれますが、年月を経て飴色に変化した「煤竹(すすだけ)」や「枯竹(こちく)」には、侘び寂びを感じさせる深い趣が宿ります。
形状においても、竹の節を活かしたり、切り方によって以下のような多彩な呼び名があります。
<壁掛けできるもの>
・一重切(いちじゅうぎり):写真のように二節以上の竹で根に近い部分を残し、窓を一つだけ横に深く切り残し、最上部にも節が残る様に整えたもの
・二重切(にじゅうぎり):一重切の条件で、横に切った窓が二つあるもの
・鮟鱇(あんこう):窓の縦幅が魚の鮟鱇のように大きいもの
・鷽切(うそきり):窓の上を斜め、下を横に切ったもの
・歌花筒(うたはなづつ):縦1mほどと長く、上部に短冊をはさむ切り込み、下部に花を入れる窓が横切りで一つあるもの(玄々斎好)
・円窓切(えんそうぎり):窓を横に切らず、丸く切ったもの
・再来切(さいらいぎり):二重切の上部の節を切り落としたもの(小堀遠州好)
・獅子口(ししぐち):太く短い竹を使い、窓を一つ横に切ったもの
・窓二重(まどにじゅう):上部に丸い窓を一つ、下部に横に切った窓を一つもつもの
<置くタイプのもの>
・置筒(おきづつ):釘穴がなく、上部を少しだけ残して、下部との間には細長い支柱が二本のみ残ったもの
・送り筒(おくりづつ):通い筒、寸切とも呼ばれます。持運び用のため手が付いています。
・三徳(さんとく):基本は置筒のかたちだが、背が低く、置・掛・釣のどれでも使い分けられるもの(玄々斎好)
籠(かご)

籠の花入は、竹や蔓(つる)や藤(とう)を編み込んで作られるので、植物の生命力をより自然に近い姿で受け止める包容力が魅力です。編み目の隙間から漏れる光や風を感じさせる「透け感」もあり、特に初夏から秋にかけての暑い季節には、見る者に涼やかな印象を与えます。
精巧に編まれた中国伝来の「唐物」は格調高く美麗ですが、一方で日本の「和物」は、自由で大胆な編み込みの中に、野趣あふれる素朴な味わいを見出すのが醍醐味です。
形状においても、竹の節を活かしたり、切り方によって以下のような多彩な呼び名があります。
・宗全籠(そうぜんかご):写真のような台形で大きな手が上手についているもの
・鵜籠(うかご):鵜飼いが鵜を入れておく籠のかたちのもの(淡々斎好(たんたんさいごのみ))
・桂籠(かつらかご):やや下膨れで千利休が京都・桂川の漁師が鮎漁に用いた魚籠(びく)を見立てたといわれるもの
・加茂川籠(かもがわかご):京都の加茂川に並べられていた砂利などを入れた護岸用の蛇籠(じゃかご)のかたちのもの(又玅斎好(ゆうみょうさいごのみ))
・唐物籠(からものかご):宗・元の時代のもので編み方が精巧で歪みがなく、手や胴のつくりが多彩なもの
・時雨籠(しぐれかご):竹の傘が逆さになったかたちのもの、釣り花入(圓能斎好(えんのうさいごのみ))
・唐人笠(とうじんがさ):唐人がかぶる笠のかたちを逆さに模したもの(最々斎好(さいさいさいごのみ))
・繭籠(まゆかご):蚕の繭のような滑らかな曲線のもの(淡々斎好(たんたんさいごのみ))
花入の買取実績
過去に買取らせていただいた花入のご紹介です。
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花入についてよくある質問(Q&A)
箱がない花入は買取できませんか?
共箱がない花入でも買取は可能です。箱や書付は評価を高める要素の一つですが、作品自体の出来や時代性が重視される場合も多く、箱なしでも適正に評価いたします。
傷や使用感のある花入でも売れますか?
はい、多少の使用感や経年変化があっても買取できる花入は多くあります。茶道具は「使われてきた歴史」も評価の一部となるため、実用による風合いが必ずしもマイナスになるとは限りません。
古い花入かどうか分からない場合でも相談できますか?
もちろん可能です。花入は見た目だけでは時代判別が難しいことも多く、専門的な視点での確認が重要です。古そう、よく分からないと感じた段階でも、お気軽にご相談ください。
作者が分からない花入でも査定できますか?
はい、作者不明の花入でも査定可能です。作家名がなくても、造形や釉調、作風、時代性などから評価できる花入は多く存在します。無名でも古作や茶人好みの品として価値が見出されるケースもあります。
花入の買取価格は何で決まりますか?
花入の買取価格は、主に作家・時代・素材(陶磁器・金属・竹・木など)・状態・箱や書付の有無によって決まります。特に茶人好みの作風や、茶道史的背景を持つ作品は高く評価される傾向があります。
花入はまとめて査定してもらえますか?
はい、複数点まとめての査定も可能です。花入のほか、茶碗・茶入・香合・水指など、他の茶道具とあわせてご相談いただくことで、全体像を踏まえた査定ができます。
花入の買取強化作家・書付者
代表的な作家や書付者の例となります。掲載していない作家のお品も買取いたします。




